じねんのことはり

ホームページとプラウザ
 私の仕事道具のPCは、非常用のノートPC共にウインドウズだ。

 グラフィックやDTPの仕事をする人はMACが常識なので、この仕事をはじめた当初は珍しがられた。最近はそうでもなくなった(みたいだ)が…。
 なのでプラウザはずっとエクスプローラで、マイクロソフトに言われるまま7にバージョンアップして使っていた、そんなある日。
 友人Cが「マックで見るとおかしなHpがいっぱいあるんだよね〜、やっぱり世間はウインドウズなんだねぇ」え?んなはず無いと思うけど。だって印刷現場もデザイン現場もウエブだって制作してるのみんなMACじゃん?ウインドウズなんてビンボーな私くらい…「ホントホント。文字化けしてたりレイアウトが崩れて見れないのとかもあるよ。」
  またある日。アートディレクターである師匠のブログを見ていたら、似たようなことが書いてあるではないか。しかしどうやら友人Cのプラウザのせいではないらしい。
 実はエクスプローラーのほうに諸所様々な問題があるみたいなのだ、知らなかった。
 早速、構文表記に厳しい(表示が正しい)と言うファイヤーフォックスなるものをダウンロードして自分のサイトを見てみると、見事にレイアウトが崩れている。サファリ、オペラも同様(下はオペラ)。



エクスプローラー7


 あ〜〜〜。
 またあのmarginやらpaddingやらと、電卓とにらめっこで格闘しなきゃいけないのか・・・・

 ・・・
 ・・・まぁいいや、誰も見ていないことだし、ほっとこ。

 と思ったが、それを理由にいつまでも逃げているわけにもいかず、重たい腰をやっと上げ再びHTML・CSSと格闘すること数ヶ月。調べていくうちに、どうやらエクスプローラはCSS解釈がおかしいらしい、ということがわかってきた。私の場合、エクスプローラではちゃんと並んでいたがスキマ(padding)の取り方が足りずサファリやファイヤーフォックスなど他社のプラウザで見たときにレイアウトが崩れていた(プラウザがきちんと読むとこうなる)らしい。
 エクスプローラはウインドウズを買うと自動的に付いてくるプラウザだし、大多数の論理が物事を決めていくと言うアレか…中年を優に過ぎてこの業界に入ってから何度胸のウチで毒づいたかしれないが「あー。ついていけないもう」と言いたくなっちゃうんである。

 そしてまたそんなある日、そんな私にホームページ制作の依頼があった。以前リニューアルをお手伝いした方のご紹介だと言う。業者はいくらでも居る中で今の私の技量では申し訳ないと、見積りと一緒に正直に自分のレベルをお伝えした。
 お断りが来るかと思っていたら、「お願いしたい」と言うお返事が来た。なんてありがたい、と思うと同時にお尻に火が着いた感は否めない。
 もう自分のサイトどころではない。寝る間も惜しんで再び勉強である。
 そして制作の最後の仕上げには、CSS・HTML構文の検証サービスチェックをすべてのページにかけ、ヤフー翻訳と英和辞典を駆使しても理解不能な英文に目が霞むが必死でエラーを直して、パス。
 えらく長い製作期間をいただいてなんとかアップすることができた。

 この業界に飛びこんでからはいつも「まず受注、それから実践、できなきゃ勉強、締め切り厳守で必ず納品、追加で修正」という私。
 そんな私がこの仕事を続けてこられたということは、とりもなおさず人に恵まれたということだと思っている。こんな私にも、仕事の依頼をくださる人がいる。現場がなければ経験も無く、進歩も無い。なんとありがたい事が。
 そんなご縁に報いるために、日々勉強、である。
 しかし、勉強ぐせがないまま成人し中年を過ぎてしまった私なので、英単語からの始まりなのである。
 ああちゃんと勉強しておけば良かった。

 救いは、そんな私を横目で見ているムスメが楽しそうに勉強していることである。
 「おかーちゃんは若い頃の苦労と努力が足りなかったんだね〜。」

 …おっしゃるとおりで。


 ►植木屋・「塩の」 http://shiono.biz/index.html

| 日々の覚え書き | 2010.07.30 Friday |
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